目指せ株式投資の二刀流!信用取引でいつでも勝てる投資家になろう

野球のメジャーリーグでは、大谷翔平選手が3試合連続でホームランを打って話題になっていますね。大谷翔平選手と言えば、バッターとピッチャーの”二刀流”で有名ですね。

株式投資でも『売り』『買い』という二刀流があり、売りは【信用取引】が必須です。

自分のお金で株の売買することを「現物取引」といい、一般的な取引がこれにあたります。

一方、最大で自己資金の3倍まで取引できるのが「信用取引」です。個人投資家でも徐々に信用取引をする人は増えています。

そこで今回は、株式投資で二刀流になるために必須の信用取引の使い方について説明します。

1. 信用取引の最大のメリットは売りから始めることが出来ること

現物取引では、「買い」から始まり「売り」で終わりです。しかし、信用取引は「売り」から始めて「買い」で終わることができます。これを【空売り】と言います。

売りから始めることができるメリットは、全体相場が下がっている時や、業績が悪い会社の下げ局面など、株価が下落しているときでも利益を上げれる点です。

証券会社から100円で株を借りて売り、50円まで値下がりしてから買い戻すことで、100−50=50円の利益を上げるイメージです。

この信用取引だけでできる「空売り」をマスターすることで、売り買いどちらもできる二刀流になれるのです。

2. 信用取引を安心して使うためのポイント

なんとなく信用取引は危ないと思っている人が多いのではないでしょうか。

私もそうでしたが、正しく使ったらとても便利なツールです。この機会に、正しく使うための注意点や信用取引の基本について理解しておきましょう。

2.1 2種類の信用取引の違い

信用取引は証券会社に預けたお金の3倍までの金額を取引できる制度です。一種の借金みたいなものです。制度は「制度信用取引」と「一般信用取引」の2種類です。

1.制度信用取引(お金・株を証券金融会社から借りる)

・金利:2.8%程度

・借りれる期間:6ヶ月

・対象銘柄:証券取引所が認定した銘柄

・証券金融会社から借りる

f:id:kei0440:20180411210036j:plain

2.一般信用取引(お金・株を証券会社から借りる)

・金利:3%程度

・借りれる期間:6ヶ月以上〜無期限

・対象銘柄:証券会社が独自に選定した銘柄

・証券会社から借りる

f:id:kei0440:20180411210051j:plain

どちらも自己資金の3倍まで取引できます。

制度信用取引証券取引所が選定した銘柄を低金利で取引出来ます。証券取引所が決めたルールで取引がされます。

一方、一般信用取引は各証券会社独自のサービスになります。制度信用取引より金利は高く、無期限で借りれるものもあります

基本的には、空売りは長期では行わないので、制度運用取引を利用する場合が多いです。

2.2  逆日歩がついたらすぐ売れ

逆日歩とは空売りをするときに、たまに発生する費用です。逆日歩がついたらコストが掛かるのですぐに売るのが鉄則です。

逆日歩は証券会社が株を借りてくる先である証券金融会社に株が不足している場合に発生します。通常は下図のとおり、空売りの注文をすると証券会社経由で証券金融会社から株を借りて売ります。

f:id:kei0440:20180411210712j:plain

一方、証券金融会社が保有する株が不足している場合、不足分は外部の機関投資家などから調達してくるのでその手数料・金利として費用が発生するのです。これが【逆日歩】です。

f:id:kei0440:20180411211007j:plain

2.3 二階建てはしない

二階建てとは、現物株を担保として、同じ銘柄を信用取引でも買うことです。

信用取引では現金だけでなく、保有している現物株を担保としてその80%分の資金を融資してくれます。この融資金で同じ株を買うのがとても危険なのです。

なぜなら、保有している現物株の価格が下落した場合、信用取引で買っていた株の価格ももちろん下落します。さらに、評価額が下がることで、担保金が不足するので追証と呼ばれる追加の資金を要求される場合があります。

値上がりした場合の利益は大きいですが、値下がりした場合の損失も大きいのでハイリスク・ハイリターンな手法と言えます。

証券会社のHPにもばっちり注意書きがしてあるほどリスクが高いので、二階建てはやらない方がいいでしょう。

f:id:kei0440:20180411212013p:plain

出典:国内株式|SBI証券

3. 信用残から今後の需給が予想できる

東京証券取引所(東証)などの市場が発表する市場全体での信用取引の買った金額の残り(信用買残)、売った金額の残り(信用売残)から今後の需給を予想できます。

【信用買残 / 信用売残 = 信用倍率】といい、

・信用買残が多い場合(信用倍率1以上)

→将来の売り圧力となる。(制度信用取引なら6ヶ月以内に売る必要があるから)

・信用売残が多い場合(信用倍率1未満)

→将来の買い圧力となる。(制度信用取引なら6ヶ月以内に買う必要があるから)

実際の表示はこんな感じ。

f:id:kei0440:20180411214238p:plain

出典:SBI証券(旧SBIイー・トレード証券)|SBI証券の株アプリ

貸借倍率と書いてある部分が信用倍率であり、3.84倍となっているので、信用買残が多いことが分かる。

4. まとめ

信用取引で二刀流になり、株式投資のレベルをUPしよう!!

なんとなく危なそうだからやらないのはもったいない。正しい知識・使い方を理解して便利に使いこなしましょう。

信用取引に関連する指標「信用評価損益率」を使った日経225の見方はこちら

日経平均を予想する方法の1つ!信用評価損益率を使いこなす方法とは

1 個のコメント

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA