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【エンジニアスキル】送風機のサージングには気をつけろ

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送風機に関する記事第二弾。エンジニアスキルに関する記事です。

今回は、送風機を扱う上で注意する必要があるサージングについてです。

 

1. サージングとは

初めて聞くかたも多いと思いますが、サージングとは、

静かに運転していた送風機が、急に管路の圧力と流れに激しい振動と変動を起こし、運転が危険になることがあります。これをサージングといい、この現象は圧力が高く動力が大きいほど激しく、場合によっては羽根車や軸受の事故にもつながります。

出典:テラル参考資料より

つまり、送風機の振動や脈動が起こり、運転できなくなる異常状態のことです。 

2. サージング発生の原理

下のグラフのC点をサージング点と呼び、ここよりも左側、つまり流量が少ない運転状態で発生します。

f:id:kei0440:20180902142411j:plain今、C点で運転しているとします。ここから、抵抗が増え、運転点が左に動いた場合、EC間では流量が下がると圧力も下がります。つまり、それまで送風していた、吐出側の配圧力より、送風機吐出圧力が低くなるので、空気には逆流する側に力が作用します。

下のグラフ中のDE曲線は送風機が正回転しているときに、空気が吐出し側から吸込側へ逆流する場合の性能をしめしたものです。

つまり、逆流するので、C点からD点に移動することになります。しかし、D点では流量が少なすぎるのでC点まで移動し、圧力が同じてあるB点まで移動し、抵抗曲線との好転である運転ポイントC点まで戻ってきます。

このC→D→E→B→Cの繰り返しがサージングを発生させるのです。

これは、CE間が流量の増加とともに圧力が上昇し、流量の減少とともに圧力が減少するという、運転が安定しない条件となっているから発生します。

3. サージングの対策

サージングへの対策としては、主に2つあります。

対策1:サージング点を左に移動させて、不安定領域を狭くする

前回記事でご紹介した、入口ダンパ開度を絞るなどの吸込み側を絞ることでサージング点は左に移動します。

対策2:サージングより右側で運転する

流量を意図的に増やすことで運転ポイントは右へ移動するので、送風機吐出側配管に大気放出をつけたり、送風機吸込み側へのバイパスラインを追加することで、サージング点を避けて運転することが可能です。

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4. まとめ

〜サージング領域を避けて、安全に運転できるよう注意しよう〜

 

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